犀川の家(リノベーション)

AFTER

BEFORE

田園地帯の離れの家の全改装が完了(一部未完成)しました。
建坪約9坪の小さな家です。九州間のモジュールで2間×約4間。
コストを切り詰め、基礎、構造体(筋交等含む)、階段、屋根を残し、外壁を取り払い、南、西となるべく開口部の位置を変えずに窓を配置しています。北側は部屋から見て風を抜きたい所に窓を付けたような具合です。
外壁はサイディング+ガルバリウム鋼板の仕上げで、扇状地にあって田畑に囲まれる場で、山からの吹きおろしの強い風と雨からより守られる仕上げとしました。
サイディングでも一旦、雨仕舞を完結させていますが、化粧でガルバリウム鋼板の板金で仕上げることで、2重の耐候性を有している。長手の外壁を受ける間口側の外壁はパネルで耐震補強。適宜、金物も追加して、補強しています。

外壁の色のイメージは田園地帯の倉庫のような風合いでなるべく主張せず、周囲と溶け込みやすいものとしています。屋根は既存の瓦のままで、隣と軒並み揃えるように。このようないつまでも変わらない田園地帯とどう対峙させるか。黒やシルバーでもなく、渋すぎず、光りも反射させ過ぎず、空の色に左右されるような薄いグレーです。

内部の2階は元の寝室から一室のLDKと置換させました。
キッチンはL型の造作キッチン。
1階が寝室スペース、浴室です。
階段は既存のままなので、間取りの再配置に難航しましたがなんとか最終案に落ち着いた所です。
外部には雨戸本体を造作で設置予定なのですが、未完成です。
2階のダイニングの照明はテーブルが変更になったので、位置がズレています。(笑)
また後日、調整です。

竣工時期 2015年 夏

施工 イン アンド エムスクエア 設計事務所
延床面積 61.62