西泉の家

 

地方都市の中心地と田園地帯の狭間にあり、地方の鉄道路線の駅前に佇む住まい。
住宅地に新しく転用した住宅地の端で、大きく湾曲した通りの前にある為、家の見え方も通りを歩むたび、さまざまな見え方があるように計画した。
中心駅より一駅の場所で、昔ながらの家々、新しい家々が混ざりあい立ち並ぶ場で、敷地も緩やかで広々としており、その場に馴染むどこか懐かしいような日本の住まいが、場所性に合うと考えた。存在感を持
つようにような建築となった。中心があり、下屋が全方位に伸びていくような間取りで内部の居室から異なる機能の下屋に繋がっていく。
それぞれの下屋の屋根の素材や構造、を変化させ、軒を深くしているため、より彫りの深い表情を与えている。

また断熱と空気を抜く構造としてエアパス工法を採用し、自然の空気をよりデザインするために吹抜け、空気を通す為の壁の位置関係などを考慮している。

竣工時期 2014年

施工 星和住研
延床面積 156.10