下関の家

 

関門海峡の観光スポットや漁港が近く、大通りから古くからの商店街を抜けた公園前の一角にこの敷地はある。
周辺の住宅は、戦後に建てられた古い狭小住宅がひしめく場であり、敷地も30坪弱とそれほど余裕はない。
条件として駐車スペースを1台分確保し、女性の一人暮らしということで防犯性を確保するというものである。
西側には公園があり、公園の大きな樹木が立つ。まず、2階リビングとし、正面から公園の借景が望めるようにした。
2階でも生活が完結できるような一室のリビングとした。
リビングからは公園側により開くようにバルコニーがあり、また西向きとなる為格子を配置して差し込む光を調整すると共に外部の顔となるような部分とした。
1階は寝室ともう一つの条件となった茶室があり、茶室は水屋を設置した本格的な茶室であり、外部側には坪庭を配置して、内部から緑を望めると共に緩やかに上昇気流を発生させ、心地よい風が通り抜ける。

竣工時期 2014年

施工 星和住研

延床面積 97.29